■ 夜市の人気ランキング
 旅行者が普通訪れるのは、台北市と近郊の新北市がほとんどだろう。そこで、まず主な夜市について台北市を中心に簡単に解説しておこう。
 台湾政府観光局は2010年の観光キャンペーンの目玉に夜市を指定、さらにグルメ専門家などを集めて「十大特色夜市」として、特徴がある夜市のベスト10を選定した。そう、台湾でも今、夜市が熱いのだ。

■ 士林夜市
 日本人夜市訪問客の6割がここを訪れるという、人気のスポットが士林夜市だ。駅のすぐ目の前に「美食廣場」(グルメプラザ)という建物があり、食べ物・飲み物がひと通り揃っている。
 ただ、観光客向けということもあって値段はやや高め。蚵仔煎、棺材板、臭豆腐、藥燉排骨、水煎包などの店が多いが、魯(滷)肉飯、碗粿、刈包、虱目魚は少ない。
 美食廣場とは別に露天の屋台街があり、飲食から衣服・雑貨とあらゆるものが売られている通りがある。駅改札口を出て直進、横断歩道を渡って1分のところに、文林路と大東路という大きめの道がV字に二股に分かれているところがある。そこがいわば「入り口」だ。
 大東路、大南路、基河路に囲まれた区域に広がり、MRT駅に近いところに衣類・雑貨街、慈誠宮という廟が位置する大南路沿いに飲食街が集まっている。
 大東路や文林路の途中で道がいくつか小路に分かれているのでちょっと迷いやすいが、そういう小路にかぎって行列ができる評判の店がある。文林路101巷の水煎包、安平路のかき氷が有名。

MRT淡水線・劍潭站1番出口から徒歩1分

MRT淡水線・劍潭站1番出口から徒歩1分

美食廣場内はいつも熱気であふれている

美食廣場内はいつも熱気であふれている


大きな地図で見る

■ 萬華夜市(華西街など)
 観光名所・龍山寺の近くにある夜市群。台北市の他の夜市に比べて台湾語の使用率が飛びぬけて高い。
 まず龍山寺に近いところから始まるのが廣州街夜市。飲食・衣服・映像ソフトなどのさまざまな屋台がある。士林に少ない魯肉飯、碗粿、刈包、虱目魚をよく見かける。100メートル程度歩くと右手に大きな中華風ゲートがある。そこが有名な華西街だ。台湾の夜市では一番怪しく猥雑な雰囲気をかもし出している。毒蛇をさばいて出す蛇料理の店があることでも有名。
 また華西街と並行する梧州街は食事の屋台街、龍山寺の東側にある西昌街は雑貨・漢方・衣類の屋台や店がある。

MRT板南線・龍山寺站1番出口右手、徒歩5分

MRT板南線・龍山寺站1番出口右手、徒歩5分


大きな地図で見る

■ 饒河街夜市
 華語では、ラオホージエ・イェース-。八徳路四段と撫遠街の交差点から慈佑宮(廟)の間の道、全長600メートルに展開する。台北市で初めて市政府の設計でできた「観光夜市」。士林と並ぶ大規模夜市だが、一本道なので、迷うことはない。主に食事の店や屋台が並ぶ。食事の種類は多い。

台鉄在来線・松山站から徒歩5分、またはMRT板南線・後山ロ©站1番出口から徒歩15分

台鉄在来線・松山站から徒歩5分、またはMRT板南線・後山ロ©站1番出口から徒歩15分


大きな地図で見る

■ 師大夜市(華語スーター・イェースー)
 華語スーター・イェースー国立台湾師範大学(日本の旧東京教育大学にあたる。語学教育が中心)の近くにあり、和平東路から師大路、龍泉街に入ったところに広がる。学生向け屋台街のため、値段が安めの店が多い。
 留学生も多いので、タイ・インド・インドネシア・韓国・タイ・チベットなどのエスニック料理も豊富。食べ物、服、雑貨など、若くてエネルギッシュな夜市。行列のできる人気店も多く、特に「滷味」は有名。おしゃれなカフェもたくさんあるので、昼間に訪れても楽しめる。

MRT新店線・古亭站から徒歩10分

MRT新店線・古亭站から徒歩10分


大きな地図で見る

■ 寧夏路夜市
 「夜市」の発祥地とも言われる大同区にあり、民生西路、南京西路、重慶北路、寧夏街に囲まれた区域に広がる。雑貨の店も多少あるが、多くは飲食店。あまり規模は大きくないが、台北市で最も古い繁華街にあるだけに、歴史のある老舗店舗や屋台が多く、台湾の伝統料理が食べられるので台湾人に人気が高い。
 日本でもおなじみの「髭鬚張魯肉飯」の一号店があるのもここ。
 MRT淡水線・中山站もしくは雙連站から徒歩10分。


大きな地図で見る

情報は「ワンテーマ指さし会話 とっておきの出会い方シリーズ」『台湾×夜市』2011年1月発行時のものです。


ワンテーマ指さし会話 台湾×夜市ワンテーマ指さし会話 台湾×夜市

著者:酒井亨
台湾の夜市事情から、夜市めぐりの交通手段、台北市内夜市MAP、おすすめ料理や注文まで、台湾の夜市を楽しむための方法やコツが満載。
【Yubisashi Shop】 ワンテーマ指さし会話 台湾×夜市