■ 注文屋台とは何か?
 タイのカレーやお惣菜を堪能したら、次は注文屋台を覗いてみよう。タイ語で注文屋台は「ラーン・アハーン・ターム・サン」というが、その名の通り、料理(アハーン)を注文通り(ターム・サン)に作ってくれる店(ラーン)だ。煮込むような手の込んだ料理は置いていないが、中華鍋でパッパッと作れるものなら何でも調理してくれる。具も味付けも調理法も自分の好みで注文できるのがこの屋台の優れたポイントだ。
 この屋台に挑戦するには、フードコートや惣菜屋台と違い、タイ語を片言でも話さなくてはいけないハードルがある。なぜなら、そこに並んでいる料理や写真を見て注文するのではなく、自分で料理名を言わなくてはいけないからだ。ただし、それさえ乗り越えれば、この屋台はとても便利なものになること間違いない。それに、定番メニューというのがあるので、深く考えずにまずはお店へ行ってみよう。
 注文屋台で主に食べられるのは、「アハーン・ジャーンディエオ」(1皿料理)というもので、焼き飯や焼きそば、ご飯の上におかずをのせたものなど。ごはんものにはスープがつくこともあり、それだけで昼や夜の立派な定食になる。一皿で完結するので、日本でいうカレーライスや親子丼、冷やし中華のようなものと思っていいかもしれない。

店先で威勢よくジャージャー炒めている人がいたら注文屋台だ

店先で威勢よくジャージャー炒めている人がいたら注文屋台だ

■ 注文屋台の見つけ方
 夜になると手押し屋台が集まってくる広場があり、そこで見つけることもできるが、食堂形式の店も多く、だいたい昼前から夜まで営業している。目印は、店先のガラスケースに並んでいる野菜。白菜やトマト、キュウリなどの他、インスタントラーメンや魚の缶詰があったら注文屋台の可能性大。そしてその横で、野菜を刻んでは中華鍋に放り込み、勢いよくジャッジャッと炒めている人がいたら、正しくそこがそうだ。迷わず入って行こう。

ガラスケースに並んだ野菜や缶詰、インスタントヌードルが目印

ガラスケースに並んだ野菜や缶詰、インスタントヌードルが目印

■ 注文の仕方
 壁のお品書きやメニューもあるが、ほとんどの店はタイ語だけなので本書で食べたいものを探しておく方が無難だ。でもおいしそうなものを食べている人がいたら、単純に「あれと同じものを」と言えばOK。もし自分で本書から選ぶ場合は、以下のように注文しよう。
1.麺かごはんかを決める。麺→炒める、あんかけ麺、インスタントラーメン。ごはん→辛いもの、辛くないもの。
2.具を決める。豚肉、鶏肉、牛肉、海鮮、イカ、トマト煮の魚の缶詰などがあり、その料理との相性というものもあるが、基本的に自由に選べる(ちなみに、タイ人の中には宗教上牛肉を食べない人も結構いるので、あまりメジャーな具ではない)。
3.メニューが決まったら、注文しよう。水はセルフサービスという店も多い。お勘定は店先でしてもいいが、一般にタイはテーブルで払うシステムをとっているので店員さんを呼ぼう(テーブルの上にある水や炭酸飲料水を何本飲んだか確認するので)。

豚肉、鶏肉、牛肉、エビ、イカ、野菜など店にある材料だったら何でも作ってくれる

豚肉、鶏肉、牛肉、エビ、イカ、野菜など店にある材料だったら何でも作ってくれる


ワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めしワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めし

著者:岡本麻里
タイの屋台事情から、屋台を見分ける極意、注文の仕方まで、タイの屋台めしを味わうための方法やコツが満載。
【Yubisashi Shop】 ワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めし