惣菜屋台 入門
指さしOK。鍋をパカパカして選ぼう[タイ]

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YUBISASHI 旅の指さし会話帳

「せっかくタイに来たんだからグリーンカレーを食べたい!」「タイ各地を回るつもりだけど、その土地の郷土料理を味わえるところはないだろうか」「タイ語ができないし、タイ料理もよくわからないけど、タイ人が日常に口にしているものを食べてみたい」滞在日数は人それぞれだけど、このような気持ちはみんな持っているのではないだろうか。
 そしてそんな要望をすべて叶えてくれるのが「惣菜屋台」、「ラーン・カーオ・ラート・ゲーン」だ。直訳すると、カレー・汁もの(ゲーン)をご飯(カーオ)の上にかけて(ラート)くれる店(ラーン)。グリーンカレーやレッドカレー、野菜炒め、揚げもの、郷土料理など、様々なお惣菜を揃えているのが特徴だ。
 惣菜屋台は「屋台」というより、「食堂形式」をとっているところが多く、目印となるのはずばり、店先にずらりと並んだトレイやお鍋。その中にはありとあらゆるお惣菜が入っていて、最低でも10種類は揃えている。タイ料理のレパートリーを知らなくても、ここへ来れば何があるかわかるし、一目見れば炒めものなのかカレーなのか、辛そうなのかさっぱり系なのか、だいたい想像できる。さらにタイ語ができなくても、好きな料理を指させばいいだけなので楽ちん。それに、食べたいお惣菜をご飯の上に1~3種類のせてくれるので、どれを選べばいいか迷う必要もない。いいこと尽くしの屋台なのだ。
 また、郷土料理(アハーン・トンティン)を食べられるのもこの屋台。その地方の郷土料理だけを扱う屋台も多いので、旅行しながら行き先々で地元料理を気軽に試せるのが嬉しい。どれかわからない場合は、「ミー・アハーン・トンティン・マイ?」(郷土料理はありますか)と聞いてみよう。家庭で食べられているようなものもあり、その土地の料理を満喫できる。

目印はトレイに並んだお惣菜の数々

目印はトレイに並んだお惣菜の数々

■ 超カンタン!惣菜屋台での注文
1.好きな具を「これとこれ」というふうに指させばいい。お鍋に入って中が見えない場合は、勝手にパカパカと蓋を開けて何があるか見てみよう。だいたい2種類だが、3種類かけてもらってもいい。
2.それを受け取ってテーブルで食べる。
3.飲み物は特に聞かれなかったら、セルフサービスの水を取りに行こう。
4.お勘定は、タイはテーブルで払うことが多いので、「チェックビン/ゲップタン」と言って店員を呼ぼう。小さいところだと自分から渡しに行ってもいい。

■ 応用編1・・・ご馳走に変身させる方法
 友達や恋人と惣菜屋台で食べる場合は、それぞれが好きなおかずをごはんにかけてもらい、スープを1つ頼んでシェアすれば満足のいく食事になる。もし数人と行く場合は、それぞれが頼むのではなく、カレーやおかず、炒めものなどを数種類選んでお皿に盛ってもらおう。そしてごはんを別に人数分もらい、皆でお惣菜をシェアすれば立派なご馳走になる。 

お惣菜を2種類かけてもらい、友達と一緒だったらスープを1つ頼もう

お惣菜を2種類かけてもらい、友達と一緒だったらスープを1つ頼もう

■ 応用編2・・・持ち帰りというワザ
 屋台でごはんを食べてもいいが、屋台の料理はすべて持ち帰ることもできる。その場合は、注文時に「サイ・グローン」(容器に入れて)や「アオ・グラップ・バーン」(持ち帰りにして)と言おう。するとご飯の上にお惣菜を1~3種類のせて、店によってはプラスチックのスプーンもつけてくれるので部屋でゆっくり食べたい時に最適。また、「グリーンカレーを20B」「ごはん10B」というふうに買うこともできる(ビニールに入れてくれる)。おかずやカレーを3、4種類買って帰って器に盛れば、家族の夕飯にもなるし、友達とちょっとしたパーティーもできる。

タイ×屋台めし

持ち帰りにすると唐辛子入りナムプラーやスプーンを必要に応じてつけてくれる

持ち帰りにすると唐辛子入りナムプラーやスプーンを必要に応じてつけてくれる


ワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めしワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めし

著者:岡本麻里
タイの屋台事情から、屋台を見分ける極意、注文の仕方まで、タイの屋台めしを味わうための方法やコツが満載。
【Yubisashi Shop】 ワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めし

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