指さし会話帳が11年ぶりの新刊に”挑戦”!東南アジア最後の秘境・東ティモール
Botarde(ボタルディ)!(テトゥン語でこんにちは)
旅の指さし会話帳・広報担当のゆび男(お)です。
突然ですが、皆さんに大ニュースです!なんと今年、旅の指さし会話帳シリーズ83作目となる新刊を、2014年のイスラエル以来、11年ぶりに出すことになりました。
舞台は、「東南アジア最後の秘境」とも呼ばれる、東ティモール!…東ティモール、知っていますか?
著者自身も「アフリカとよく間違えられる」とおっしゃるので、日本では知名度が高いとはいえないかもしれません。それもそのはず、日本語のガイドブックはほぼゼロで、日本に住む東ティモールの方は、2024年12月時点では100人もいません。
しかし、それこそが11年ぶりの新刊に至った背景でもあります。また今回は、指さし会話帳シリーズを発刊する私たち関係者にとっても、クラウドファンディングを通し、「著者と読者のみなさんと私たちで会話帳をつくる」という大きな初挑戦なのです。
いったい、どういうこと?
その話の前に、まずは東ティモールについて紹介します!
東ティモールといえば…海、温泉、コーヒー、そして、人!
東ティモール(正式名:東ティモール民主共和国)は、インドネシアの東端、ジャワ島やバリ島のさらに東に位置し、オーストラリアの北に浮かぶ島国です。実は現在の形で誕生したのは2002年と23年前のこと。それもそのはず、21世紀で最初に独立した国なのです。
そんな東ティモールは、「東南アジア最後の秘境」とも呼ばれるほど、手つかずの自然や文化が残ります。碧く澄んだ海ではジュゴンと泳げるほど生態系が豊かで、美しい珊瑚礁が広がる絶景とマリンスポーツも魅力です。
高品質のコーヒー豆を産出する産地としても知られ、世界のコーヒー好きたちからも注目されています。
また、ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統織物「タイス」や、
温かく人懐っこい東ティモールの人々が、最大の魅力です!
また、近年では、留学生や技能実習生として日本に渡る東ティモール人が年々増えており、日本との民間交流が本格的に始まっています。今まさに、東ティモールと日本の新たな関係が動き出そうとしているのです。

東ティモールからの技能実習生の皆さん(MONJO VIDEO WORKS提供)
著者”自作”の会話帳から、4年越しの夢が実現!
そんな東ティモールをテーマとした指さし会話帳をつくる――。
物語のはじまりは、2021年までさかのぼります。
著者の一人・髙久直子さんは、JICA海外協力隊としてモルディブで体育・音楽指導を行ったあと、インドで日本人学校に勤務。その後はマラウイを経て、2021年から2024年まで東ティモールで暮らしていました。

右から、髙久さん、もう一人の著者の松村さん、髙久さんの夫。
東ティモールは、「ローカルマーケットでは英語のワン・ツー・スリーも通じない方が多い」と髙久さん。公用語はポルトガル語と、テトゥン語。このままだと現地の暮らしが楽しめない…そこで髙久さんは、モルディブとインドで役立ったという指さし会話帳を思い出して、なんと、指さし会話帳を自作したのです!

作成した自作の指さし会話帳、これはほんの一部。

なお、こちらがモルディブとインドで使ったという会話帳。モルディブの年季…!
そんな自作の会話帳が功を奏し、現地の人々とのふれあいは増え、友達も増えていきました。この詳しいエピソードも、クラファンのページに掲載しています。そんな中、髙久さんは、「いつの日か、『公式』という形で、東ティモールの会話帳を作りたい」と思うようになっていきました。
そして、同じく東ティモールに住む、翻訳・通訳を仕事にする松村さんと出会ったことで話は現実味を帯びていき、ゆびさしに企画書を持ち込んだところ、水面下で準備を進めることに。そしてさらに2年…昨年にゆびさしが実施した「ファンブックづくりのクラウドファンディング」の成功もあって、今回のプロジェクトが動き始めたのです。

実は制作はすでに始まっており、目標達成の可否に関わらず実行します!
シリーズ83作目。2014年のイスラエル以来、実に11年ぶりの新刊となる『旅の指さし会話帳 東ティモール』。冒頭で書いた通り、日本においては東ティモールは有名な国とは言えません。正直に言うとそれは出版社において、「売上の見込みが立てられない」ということになります。
しかし、その国に対して熱い想いを持つ著者と、そんな著者に想いを託して応援する人々がいるのなら、クラウドファンディングを通して、必要な人に届けるだけの部数なら作れるのではないか。また、そこでのつながりは、本をつくるに留まらない価値を生むのではないか。
それが、今回のプロジェクトが立ち上がった大きな理由の一つです。

これから日本で活躍する東ティモールの若者にとっても、頼れる教材にしたい!
日本語学習に励む東ティモールの若者の様子を知りたい!という方はこちら
ファンの皆さんから率直な声を聞いてみました!
そうして現在、『旅の指さし会話帳 東ティモール』の制作と並行して、8月5日(火)開始に向けてクラウドファンディングの準備を進めています。公開に先立ち、昨年のファンブックを作るクラウドファンディングでご支援いただき、完成報告会を通して交流が生まれた自他共に認める”指さしファン”の皆さんからもご意見をいただきました。
「東ティモールに行ったことがある」という方は一人もいなかったですが、「教え子の一人にいた」などのご縁のある人も。そして、11年ぶりの新刊となる指さし会話帳をつくることと、こうして著者と一緒につくり上げていくことには、皆さん大賛成!ありがたいことです…!

指さしファンの皆さんと、著者と、関係者たちの集い。
クラウドファンディングのページにも、たくさんのご意見をいただきました。
「東ティモールのいろんな切り口の写真をもっと見たい!」
「髙久さんの自作会話帳のエピソードをもっと知りたい!」
「制作費用の内訳が大ざっぱで不透明、もっと細かく書かないと!」
「日本語学習者への寄贈は、せっかくなら日本語で直筆の手紙を貰いたい」
「株式会社ゆびさしのメッセージはもっと本音で感情を込めて書いたらどうか?」
そんな皆さんに磨いていただき、ページとリターン(支援した方へのお返し)を大幅に見直し。この集いのあと、参加者からは「東ティモール行きたい」「みんなで行っちゃう?」「東ティモール貯金始めます!」などのコメントで盛り上がりました!(笑)
クラファン期間は8月5日~9月21日ですが、「お気に入り」を押すことで開始時にあなたのアドレスにお知らせが届きます。このお気に入り数が多いと、CAMPFIRE(プラットフォーム)内で取り上げられるので、支援はあとでゆっくり考えるとして、「とりあえずチェックしておこう」という方は、ぜひお気に入り登録をお願いします!
もちろん、5日以降に読まれた方は支援も可能です。この世でもっとも希少であろう、『旅の指さし会話帳 東ティモール』を確実に手に入れることができます!
ファンからの厳しくも温かい意見で磨き上げられた!?ページを読みたい!という方はこちら
11年ぶりの新刊「東ティモール」クラファンは8月5日(火)開始!
改めて、クラウドファンディングの開始は8月5日(火)午前8時スタートです。
リターンは、今回つくる指さし会話帳や完成報告会のほか、日本に暮らす東ティモールの皆さんと友達になれるイベント、日本語を学ぶ若者への会話帳寄贈(感謝の手紙を受け取れます)、東ティモールを体験できるオンラインツアー、お土産セットなどなど。

リターンの一覧です。開始後に追加の可能性も!?
本は著者と出版社で作って書店に並ぶもの…そうしたこれまでの形から、著者と読者と出版社など関係者でお祭りのように作り上げることで、出版以降もそのつながりから新たな喜びを見出したい。
そのお祭りの輪の中に、あなたも加わってみませんか?
『旅の指さし会話帳 東ティモール』の輪に加わりたい!という方はこちら